4日、夏休み明けの中学生と高校生が次々と亡くなっていたことが分かり、警視庁はどれも自殺だと考えて調べています。
4日午前6時前に、墨田区のマンションに住んでいる中学3年生の女子生徒が14階から飛び降りて死亡しました。自殺をにおわせるメモが置いてあったほか、家族の話によると、夏休みの宿題が終わらず悩んでいたようです。また、同日午前7時すぎ、江戸川区で高校3年の男子生徒が首をつって死亡しているのが見つかりました。親に進路の悩みを話していたようです。
都内では、先月末にも台東区で中学2年の男子生徒が、そして渋谷区では、高校1年の男子生徒が自殺しました。
専門家(新宿区のNPO法人「ストップいじめ!ナビ」の須永祐慈副代表)は、新学期の休み明けは、いじめなどを受けている子どもたちにとって、ストレスを感じやすい時期だと指摘し、自殺を防ぐには、学校や親だけではなく、悩みを聞いてくれる第三者などの『つながり』が重要だと話しています。このNPOでは、子どもたちの悩みを把握するためのチェックリストを作ったり、連携しているNPOで電話相談を受け付けたりしています。
文部科学省児童生徒課は子どもの自殺について、自殺の要因を調査するように指導したいと話しています。さらに、長期休み明けの自殺を防ぐために、教育委員会を通じて見守りの継続呼びかけたり、SOSダイヤルなどについて周知したいということです。