5日午前10時頃、JR東日本管内で変電所の作業員の操作ミスで停電が発生しました。その影響で、山手線や京浜東北線、高崎線など首都圏を走る計7路線で、およそ40分間にわたって運転を停止し、計75本の車両が遅れました。都内や埼玉県内の14駅でも停電したせいで、一部でエレベーター、自動改札や券売機がしばらく使えなくなり、約4万1000人に影響しました。
JR東日本の発表によりますと、作業員が変電所の定期点検で、操作手順を間違えて停電を起こしたことが原因だと考えられています。具体的には、作業員が点検を始める時、正しく操作しなかったため、センサーが異常を感知して停電が起きたそうです。
この変電所は、首都圏の路線の電力を支える重要な施設でしたが、JRは別の変電所から送電して電車の運行を再開させました。
JR東日本の社長は、同日午後に定例会見でお詫びがてら、同じ事故がもう一度起こることを防ぐのに取り組んで、異常時の電力供給の対策を考えなければいけないと話しました。
この大規模な停電により、利用者は大きな影響を受けました。例えば、会津若松市 の会社員男性はJR新宿駅で30分間電車に閉じ込められて、予定の電車に乗り遅れました。そのほか、都内への男性会社員は東京駅で仕事の待ち合わせに遅れそうだと話しました。
また、埼玉の浦和駅では、川口駅へ行こうとしていた黒沢和子さんは予定に間に合わず、困っているそうです。それと、蕨駅に行く途中の前野駿さんは、荷物が重いから電車ができるだけ早く動いてほしいと話しました。
一方、高崎線、常磐線の快速、湘南新宿ラインの列車にも影響が出ました。一部の列車は駅と駅の間で止まりましたが、体調を崩した利用者などの報告はないということです。
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