1日、アメリカのラスベガスで銃の乱射事件があり、これまでに59人が死亡、500人以上がけがをしました。現地の報道局は、今回の事件について、アメリカで起きた銃の乱射事件の中で、過去最悪の規模だと伝えています。
1日午後10時すぎ、アメリカ西部ネバダ州ラスベガスの中心部にある、ホテルやカジノなどが入った複合施設の近くで銃の乱射事件がありました。警察によると、この事件によりこれまでに59人が死亡し、527人がけがをしたということです。
現地の報道局は今回の事件について、アメリカで起きた銃の乱射事件としては過去最悪の規模だと伝えています。
銃を乱射したとされるのは、スティーブン・パドックという64歳の男で、容疑者は現場近くにあるホテルの32階の部屋で死んでいるのが見つかりました。
パドック容疑者は、賭博都市ラスベガスの東130キロに位置するネバダ州メスキートにある、定年退職者向けのゴルフコース付き住宅街に家をもっていました。弟のエリックさんによると、容疑者は大量殺人を計画しているような様子を見せることはなかったといいます。またエリックさんによると、今回の事件で家族はショックを受けており、容疑者がなぜ犯行におよんだ理由はわからないということです。
エリックさんはCBSニュースのインタビューにたいして、容疑者には軍にいた経験もなく、どのように銃を手に入れたのかについても知らないと話しました。
容疑者は先月28日からホテルに泊まっていて、部屋からは銃器が10丁以上見つかりました。さらに、容疑者の自宅からも複数の武器が見つかったということで、警察は事件を起こした理由や経緯などについて調べています。
外務省は、これまで日本人が被害にあったという情報は入っていないとしています。
現場では事件当時、カントリーミュージックのコンサートが開催されていました。会場として使われた広場には音楽ステージのほか、出店や娯楽設備が並び、広場の周辺にはおよそ2万人がいたということです。
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