今月22日に衆議院選挙の投票をひかえた11日、仕事や旅行などで投票日当日に投票できない人を対象にした期日前投票が、全国で始まりました。
10日公示された衆議院選挙は、安倍政権が実施する政策を国民に問うことを主な争点として、自民党と公明党からなる与党や、協力関係にある希望の党と日本維新の会、そして共産党や立憲民主党、社民党という3つのグループを中心に、各党が投票日に向けた選挙活動を始めています。
これを受けて、投票日当日に事情があって投票できない人などを対象とした期日前投票が、11日に全国各地で始まりました。
今回の衆議院選挙は、選挙権年齢の引き下げに伴って、18歳と19歳の有権者も投票に参加することになります。
大阪府箕面市の投票所は、全国でもっとも早く、午前6時30分に開場しました。一番乗りを果たしたのは、府立千里青雲高3年の中川夏希さんで、選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられて初めての選挙に投票しました。
中川さんは、投票日の22日は模試を受けることになっているため、期日前投票制度を利用し、せっかくの機会なので一番乗りで投票したということです。また中川さんは、期日前投票は手続きが複雑そうだと考えていたものの、実際には手軽に投票できたと話していました。
前回実施された2014年の総選挙では、期日前投票ができる時間は、原則午前8時半から午後8時まででしたが、昨年4月に公職選挙法が改正されたことを受けて、今回の選挙では自治体の方針によって、最大で2時間まで実施時間の前倒しと延長が認められています。
前回の衆議院選挙では、およそ1315万人が期日前投票制度を利用して投票しましたが、これは全国の有権者の12.65%にあたるということです。
期日前投票は、投票日前日の今月21日まで、各地の期日前投票所で受け付けられます。