14日、アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで、爆弾をのせたトラックが爆発しました。AP通信によると、犠牲者の数は231人で、275人以上けがをしたということです。同国では、イスラム過激派シャバブによるテロが次々と起きています。
この爆弾テロ事件は、14日、ソマリアの首都モガディシオ中心部のホテルや政府機関などが集中する場所で、爆発物を積んだ大型トラックが急に爆発したものです。地元の当局によりますと、これまでに犠牲者は200人を超え、けがをした人も200人以上に上っているということです。サファリホテルの周辺には、ショッピングモールや大学、飲食店など人の集まる施設も立ち並びます。
爆発で崩れた建物には、多数の市民が閉じ込められたとみられ、人を救い出す作業は15日も続きました。爆発による死者には、援助団体の関係者や記者も含まれており、死者数は今後もっと増える可能性があると見られています。
事件から一夜明けた15日、これまでソマリアの復興を支援してきたトルコ政府は、現地で治療する余裕のないけが人を自国で受け入れるため、ソマリアに輸送機を派遣しました。
負傷者の治療をつづけている病院の医師はAP通信に対して、死者や負傷者が非常に多く、これほど大規模な爆発による被害は前例のない事態だと話しました。
ソマリアでは、20年あまりにわたって内戦が続いていましたが、5年前に国際社会の支援を受けて現在の政府が発足しました。今回の爆発テロ事件は同国にとって、現在の政府が発足して以来の、最悪のテロ被害となりました。
現地の警察は今回の事件について、ソマリアを中心としてテロを繰り返しているイスラム過激派組織「シャバブ」による犯行と見て捜査しています。
AP通信によると、シャバブは犯行声明を出していないものの、ソマリア政府はシャバブを強く非難しています。