6日、大阪府警守口署は、津市に住む42歳の男性会社員を、無許可で一般住宅に旅行客を宿泊させる民泊を営業し、隠しカメラで旅行客を盗撮した旅館業法違反と軽犯罪法違反の両容疑で大阪地検に書類送検しました。
発表によりますと、男は8月下旬、大阪府守口市内に借りたマンション一室で、同府知事の許可を受けないで、男女の旅行客2人を宿泊させました。部屋の脱衣場と居間それぞれに設置した隠しカメラで2人の動きを盗撮した疑いがあります。男は「自分の趣味で性的な盗撮をした」と容疑を認めています。
旅行客2人が、湿気の多い脱衣場の天井に火災警報器があるのはおかしいと思い、火災警報器を真似に設置された隠しカメラだと気づき、110番通報し発覚しました。また、居間にあったデジタルの卓上時計にも、内部に小型カメラが隠されていたことも発覚しました。
男は「当初から盗撮目的だった」と認めていました。男の供述より、同署は盗撮される対象を引き込むために無許可で民泊を営業していたとみています。カメラは防犯グッズとして市販されている置き時計型と火災報知機型の商品で、それぞれ居間と脱衣所に設置されています。ベッドや着替えの様子などを盗撮していたとみられます。
同署によりますと、男は2015年12月から違法民泊の営業を始めます。部屋は1DKタイプで、1人1泊2500~4500円です。民泊紹介サイトにも掲載し、これまでに国内外の28組の客が利用しました。盗撮した多くの映像が自宅のパソコンに保管されており、盗撮を目的で営業を続けていたなどと供述しているということです。