中国Alibaba Group(阿里巴巴)は11月12日(現地時間)、11日に開催した大規模な値引きセール「11.11 Global Shopping Festival」の取引総額(GMV:Gross Merchandise Volume)が、前年比約40%増え、1683億元(約2兆8777億円、約253億ドル)に達し、過去最高を更新したと発表しました。GMVは、Alibabaのマーケットプレイス上でAlipayから発注された総額であり、Alibabaの総売上高ではないが、独身の日の規模の指標を表します。取引の半分以上はモバイルを通じて買い物したということです。
中国では、11月11日は数字の1が4つ並ぶことから、「独身の日」と呼ばれています。2009年から毎年この日に、Alibaba Group傘下の TaobaoやTmallなどのインターネット通販各社は若い独身者向けの24時間限定の大規模なセールを行ってきました。
中国国営の新華社通信などによりますと、「独身の日」だった11日、最大手の「アリババ」は、一日の取引額が去年より39%増え、日本円にして2兆8000億円余りと過去最高となったということです。
またインターネット通販2位の「京東」も、取引額は2兆1000億円を超え、去年を約50%上回ったということです。
世界の14万以上のブランドが1500万点以上の商品をTmallで提供しました。売り上げの90%がモバイルからでした。Alipayは1秒当たり32万5000件の注文を処理し、昨年と比べ41%増えました。
注文件数の増加に伴って荷物の発送も増加し、11日一日で大手各社が発注した小包などの発送の件数は、およそ8億5000万件と、去年より約30%増えました。
インターネット通販各社は、「独身の日」に合わせて臨時のアルバイトを雇うなど対応に追われました。しかし、中国では毎年のネット商戦が激しすぎて、各社は、商品を発送する倉庫を自動化するなど物流技術の向上を図っています。