14日、広島県呉市で海上自衛隊の様々な部隊と艦艇のカレーを食べ比べできる「催しが開かれました。フェスタに際して、今年の春に基地に配備された、海上自衛隊最大の護衛艦「かが」も一般公開されました。
海上自衛隊呉基地に所属する潜水艦や護衛艦の隊員が、それぞれ独自のレシピに沿って作るカレーを、広島県呉市では「呉海自カレー」と呼び、飲食店で販売しています。
「呉海自カレー」は、市が海自呉地方総監部に呼びかけて2015年に始まったプロジェクトです。フェスタには各部隊や艦艇で作られるカレーと同じ味のカレーを販売しており、市内の飲食店30店が参加しました。
フェスタはより多くの人に「呉海自カレー」を知ってもらうために、基地の中で各カレーを食べ比べられる形式で開かれました。
船の上での生活を続けることで失われてしまう曜日の感覚を取り戻すため、海自では金曜日の昼食のメニューはカレーと決まっていて、カレーは艦艇や部隊ごとに独自のレシピを持っています。
たとえば、潜水艦「はくりゅう」のカレーのレシピでは、隠し味に白桃が使われることになっており、マイルドな辛みがあります。そのほか、海上自衛隊で最も大きい護衛艦「かが」のカレーには、準備に数週間の時間をかけたひじきや黒ごま、大豆を使用しており、コクのある味が特徴だということです。
14日は基地で護衛艦「かが」も一般に公開されました。福山市から基地を訪れた45歳の男性は、カレーを食べ比べたり、基地を見学したりしたいと話していました。
また家族で基地を訪れたという呉市の小学3年生の男の子は、護衛艦の広さに驚いたことや、カレーが辛くおししかったことを話していました。